きものの柄〜ちょっと小話〜 | 和わ

愛する娘に着せたい花柄No.1!「牡丹」の花

振袖や訪問着などの中でも比較的若向きな古典柄に「牡丹」の花をよく見かけますよね。
そういった「お嬢様に贈るフォーマルなきもの」になぜ「牡丹」の花が多く使われるのか。そこには「娘の幸せ」を願う様々な思いが込められているんです。

百花の王「牡丹」

古くから「牡丹」は「百花の王」つまり花の王様と呼ばれ、他にも「花王」「富貴花」などの別名を持ち、たいへん高貴な花とされて来ました。もともとは中国で薬用として珍重されて、奈良時代ごろ日本に持ち込まれたそうです。やがてその美しい花の姿から観賞用として栽培され、枕草子や源氏物語にも描かれています。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はゆりの花」

美しい女性を花にたとえた言葉「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はゆりの花」の「芍薬」も牡丹属の花です。ですから「立っていても、座っていても牡丹のように美しい」ということになりますね。ちなみに「牡丹」は枝分かれをして横に広がるので「座り姿」、「芍薬」は枝分かれをせずに真直ぐ伸びるので「立ち姿」を表したようです。

牡丹の花の「花言葉」

西洋でつけられたとされる牡丹の「花言葉」に「恥じらい」という意味があるそうです。牡丹は植えて大切に育ててもなかなか花をつけないのですが、一度花を咲かせば毎年美しい姿を見せてくれることや、中央の花弁を包み隠すような花弁が「シャイ」に見えることから来た「花言葉」だそうです。まさに成人を迎えるお嬢様が着るのにふさわしい花柄と言えるのではないでしょうか。

牡丹柄のきものはいつ着たらいいの?

牡丹の花の開花は、春牡丹が4~5月、寒牡丹が11月~1月、冬牡丹が1~2月なので、花としての季節感は春となります。そのため写実的な牡丹の花単体の柄ならば、春がベストです。しかし花々の中の中心に描かれる場合は、通年OKとしてとらえて良いようですので季節間の心配なく着られます。

まとめ

「いつまでも高貴な花のままでいてほしい」「美しさの中に恥じらいのある娘でいてほしい」と娘の幸せを願うのが親心というものです。
高貴で美しく、奥ゆかしさのある「牡丹」柄は、いつの時代でも両親が愛する娘に着せたい花柄No.1と言えるでしょう。

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