きもの・紬のちょっと小話〜結城紬編〜 | 和わ

結城紬は「裸の王様」!?

国の重要無形文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にもなっている結城紬。
紬の中でも「本場結城紬」といえば「紬の王様」と評され、昔はカジュアルきもの愛好者の憧れでした。
ですが、あまりに高額になりすぎた点と、ファッション性に乏しいというミスマッチから、本当に「紬の王様」なのかという疑問が私の中で沸いています。私も大好きな織物ではあるのですが、最近の世間の状況・評価は厳しいような気がします。いわゆる「裸の王様」状態ではないかと。
そこで本場結城紬の本当の魅力について、あらためて検証してみることにしました。

とても丈夫で親子三代にわたって着ることが出来る=×

日常的に着ることがなくなったきものに、親子三代・100年着続けるほどの耐久性が求められるのか?
少子化が進む現代にそこまでの耐久性は必要ないような気がします。

全ての工程が奈良時代から変わらない手作業で作られる=×

文化的な価値は十分に理解できますが、正直なところ今そこにこだわる人は少ないでしょう。
機械製でも大量生産でもマニアの方で無い限り、自分以外の人にはわかりません。

とっても軽くて、暖かい着心地=〇

通常の反物より平均100g軽いと言われ、実際に袖を通すとその軽さに感動します。また空気を含む真綿は、とても暖かく、単衣仕立てでも汗ばむほどといわれています。
冬に着るカジュアルきものとしてかなりオススメです。

その柔らかさが体に馴染んで、着崩れしにくい=〇

着こめば着込むほど柔らかくなる風合いは、身体に馴染んで着崩れが起きません。また「真綿の効用」といわれる、触感が生み出す幸福感は、「お母さんが赤ちゃんの頬をさわること」と同じレベルの幸福感を得られるそうです。

まとめ

結城紬の魅力はその歴史や作業工程よりも「とても軽くて、暖かい。さらに柔らかくて着やすい」というところだと思うのです。
ところが「本場結城紬の糸」は切れやすいので織るときは糊で固めてあります。織りあがってもそのまま流通しているので、皆さんが売り場で触る「結城紬」はザラザラ、ゴワゴワしています。これでは本来の「軽さ、暖かさ、柔らかさ」は実際に感じることができません。
百聞は一見にしかず。触ってわかるようにすることが、今の時代に合った「結城紬の魅力」の伝え方であると思います。

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