2022/07/13
七五三の豆知識「3歳の七五三詣」
3歳、5歳、7歳のお子さんに晴着を着せて神社へお参りする七五三詣。お子さんの健やかな成長への感謝と今後の幸運を祈る成長行事です。
一般的には11月15日に参拝するものとされています。この時期は神社が大変混雑するため、最近は10月~12月を中心に時期をずらして参拝されるご家庭が多くなりました。
本来は「数え年」に行う行事ですが、特に気しなければ「数え年」でも「満年齢」でもお好きな方を選ぶとよいでしょう。
3歳の七五三は「髪置の儀(かみおきのぎ)」が起源です。
平安時代は男女とも産まれてすぐに頭の産毛を剃り、坊主頭で過ごしていました。「髪置の儀(かみおきのぎ)」は数え年の3歳まで剃っていた髪を、男の子は髪を結うために伸ばし、女の子は髪をきれいに伸ばすために整える儀式です。
白髪になぞらえた綿帽子をかぶせ「白髪が生えるまで長生きしますように」と願う風習もありますよ。
また「3歳は厄年の一つ」と考えている地域では「厄年」と「役年」をかけて、お祭りの神事役につけるところもあるそうです。
3歳の七五三詣はどんな服装がよいの?
「三つ身の着物」または「お宮参りの産着」
3歳の七五三詣では、母方から贈られた「三つ身の着物」または「お宮参りの産着(お祝い着)」を着ます。
お子さんが無事に成長することを願って、必ず「肩上げ」と「腰上げ」をしましょう。
お宮参りの産着(お祝い着)を仕立て直す場合は、袖口が全開の状態なので「袖の丸み付け」が必要です。
肩上げ・腰上げ・袖の丸み付けについて、詳しくは【七五三や浴衣に!肩上げ・腰上げで可愛く!】の記事を参考にしてくださいね。
被布(ひふ)
「被布(ひふ)」は、着物の上に羽織る上着の一種で、江戸時代に誕生した防寒用の和服のこと。七五三に用いるようになったのは最近のようです。
被布を着るときは、着物に兵児帯(へこおび)を使ってくださいね。着物に結び帯をするなら被布は使いません。
その他に必要なもの
着付けやお出かけに使う、伊達締め、腰紐、半衿、足袋、草履、兵児帯(被布を切る場合)、髪飾りなどが必要です。
七五三用の被布セットなら足袋以外の必要なものが全て揃っていて便利ですね。
子供用の足袋は、脱ぎ履きしやすい靴下タイプがありますよ。
3歳の男の子が「紋付袴姿」は間違いなの?
男の子の正装は「紋付袴姿(もんつきはかますがた)」なので、3歳の七五三詣に袴を着せる方が多いようですね。
しかし、本来は5歳の「着袴の儀(ちゃっこのぎ)」で初めて着るものとされています。
3歳の男の子の着物は、羽二重熨斗目模様(はぶたえのしめもよう)の紋付二枚襲(もんつきにまいかさね)に兵児帯を締め、陣羽織(じんばおり)か被布を羽織るのが正式ですよ。
お母さんの着物はなにがよいの?
お母様の着物は、「黒留袖」「色留袖」の礼装、「訪問着」「色無地」の略礼装がふさわしいでしょう。
洋服の場合はスーツかワンピースが良いですよ。
ご家族で装いの格をそろえるのが大切なので、お父様は和装であればお母様の着物の格に合わせて選び、洋装ならスーツにしてくださいね。
まとめ
大切なお子さんの七五三。最近はご家族そろって着物で参拝されることも多いそうですよ。
和の文化を大切に、素敵な思い出にしてくださいね。