2022/07/13
知っておきたい「お宮参り」の豆知識
赤ちゃんにとって初めての正式なおでかけになる「お宮参り(おみやまいり)」について、【お宮参りってどんな行事?なにを準備するの?】の記事でご紹介しました。
せっかくならもう少し知っておきたい、お宮参りの豆知識についてお勉強しませんか?
お姑さんが赤ちゃんを抱くのはなぜ?
お宮参りで赤ちゃんを抱っこするのは、父方の祖母(お姑さん)が習わしです。
昔の出産は命にかかわることが多く、出血もすることから穢れ(けがれ)とされ「産の忌み(さんのいみ)」といって、母親の外出が禁じられていました。
産婦の忌明けは75日に対して子供は30日前後で忌明けとなるため、忌中で神社に近寄れない母親の代わりに姑がお宮参りを行っていたことが今でも習慣化されているようです。
由来は諸説ありますが、産後の母親の体調を気づかって、この習わしができたという説もありますよ。
氏神(うじがみ)と産土神(うぶすながみ)の違いはなに?
「氏神(うじがみ)」は、氏族が祖神・守護神として祀る神様のことです。
氏神様の周辺に住み、その祭礼に参加する人々全体を「氏子(うじこ)」といいます。
「産土神(うぶすながみ)」は自分が生まれた土地の神様で、初詣や七五三、成人式など成長の節目には奉告参拝(ほうこくさんぱい)をします。
どちらの神様にお参りするという決まりはありません。
遠くの大きな神社へ行くよりも、近所の神社へ行くようにしましょう。
産着(うぶぎ)には家紋を入れるの?
男児は「黒地の紋付き」の産着、女児は「友禅の晴着」の産着をかけ、中に白羽二重(しろはぶたえ)の内着を着せてあげるのが正式です。
男の子の産着には「五つ紋」で、嫁ぎ先の家紋(父方の家紋)を入れます。
とはいえ、男の子であっても産着に必ず家紋を入れる義務はなく、最近では家紋なしの産着も多くなっています。
一般的に女の子の産着には家紋を入れません。どうしてもという場合は「一つ紋」で、嫁ぎ元の家紋(母方の家紋)を入れることが多いですよ。
お宮参りが終わったら産着はどうするの?
お宮参りが終わったあとの産着(お祝い着)は、次のお子さんが生まれたときや親戚のためにとっておくということもできますが、七五三用に仕立て直して着せてあげるのはいかがでしょうか。
肩上げや腰上げなど簡単な手直しで七五三用に着られるようになりますよ。
自分で直すのが不安なら、産着を購入された呉服屋さんなど専門店にお願いするのがおすすめです。
まとめ
お宮参りは赤ちゃんのための行事です。素敵な記念日になるようにご家族で相談して素敵な1日にしてくださいね。
そして、産着はちゃんとお手入れをしてお子さんへの思いとともに大切に保管しましょう。