2022/07/13
お家でできる「洗える着物」の洗い方♪
「洗える着物」は、手頃な価格で買えて自分で洗濯ができる、お手軽さで人気の着物ですね。
でも「洗えるといっても、手洗いじゃないとダメ?」「型崩れや色落ちが心配…」と不安な方もいるのではないでしょうか?
今回は「洗える着物」をご家庭で洗濯するコツを分かりやすくご紹介しますね。
まずは「洗濯表示タグ」を確認しましょう!
洗える着物は、木綿やウール、麻、化繊(ポリエステル)などの「お家で洗濯ができる着物」です。
ただし、洗える素材でも種類によって、お家で洗ってはいけない(水洗いができない)着物もあるので、注意してくださいね。
最近は、洗える着物というとポリエステル素材の着物が多くなりました。
ポリエステルは合成繊維の一種で、アクリルやナイロンなどに比べて熱や摩擦に強く、長持ちします。
さらに、水にも強くて乾きやすいため、洋服のように洗濯ができて、日光による変色もしにくいんですよ。
お家で洗える?洗えない?洗濯表示タグを確認しましょう!
まずは洗濯表示タグを確認して、洗濯機で洗える着物か、手洗いなら大丈夫な着物かを判断します。
水洗いができる着物であっても、強度の弱いものや手洗いが必要なものは繊細な素材なので、丁寧に扱う必要がありますよ。洗うときの水温も洗濯表示タグの指定を守りましょう。
ご家庭で洗えない着物は、専門店へクリーニングをお願いしてくださいね。
お家でできる「洗える着物」の洗い方♪
お家でできる「洗える(水洗いできる)着物」の洗い方をご紹介します。
手洗いができる着物の場合は、③を洗濯機ではなく手洗いで優しく洗ってくださいね。
①着物をたたんで、大型の洗濯ネットに入れて洗います。
※たたんでおくと洗濯機の洗いや脱水でクシャクシャになることが防げて、干すときのシワが少なくなりますよ。
※着物のたたみ方は「本だたみ」でも「袖だたみ」でも大丈夫です。
※洗濯ネット1枚につき、入れる着物は1着にしてくださいね。
※浴衣・着物専用の洗濯ネットもありますが、スラックス用の洗濯ネットもオススメですよ。
②洗剤は「おしゃれ着用の中性洗剤を適量」と「柔軟剤を少し多め」に入れてください。
※冬場は特に静電気が起こりやすいので、柔軟剤を入れることで予防になりますよ。
※洗浄力が高いアルカリ性の洗剤、蛍光剤や漂白剤が入っているものは、色落ちの原因になるので避けましょう。
③「手洗いモード」や「ソフトコース」で洗いましょう。
※「水」でもよいですが「30℃以下のぬるま湯」だと汚れが落ちやすくなりますよ。ただし、水温は洗濯表示タグの指定を守りましょう。
※手洗いが大丈夫な着物なら、③は洗濯機ではなく、手洗いで優しく洗ってくださいね。
④室内や直射日光の当たらない所で「陰干し」します。
※ポリエステル素材の着物は乾きやすく、シワになりにくいのが特長です。
※水の重みでシワが伸びるので、脱水は短めに。アイロンがけの手間が省けますよ。
※陰干しするときは「着物ハンガー」があるとキレイに干しやすくて便利ですね。
⑤気になるシワがあるときやキレイに仕上げたいときはアイロンがけ。
※洗って干すだけでシワもキレイになりますが、気になるシワがあるときは、低温~中温(120℃~140℃)で、必ず当て布をしながらアイロンをかけましょう。スチーム機能は使わないでくださいね!
⑥しっかり乾いたら「たとう紙(文庫紙)」に包んで保管しましょう。
※保管は洋服ダンスで大丈夫です。たとう紙(文庫紙)に包んで保管しておけば、次も清潔で気持ちよく着ることができますよ。
まとめ
洗える着物をお家で洗うコツは「洗濯表示タグの指定を守ること」ですよ。
お家でキレイに洗って、干して、いつでも清潔で気持ちよく着物を楽しんでくださいね♪