2022/07/13
Q 浴衣はいつまで着れますか?
ここ数年は、夏祭りや花火大会などがコロナ渦のために全て中止となり、浴衣を着る機会がありませんでした。
今年は今までの分まで浴衣を着て楽しみたいと思っています。
浴衣はいつまで着られますか?教えてください!
A 7月から8月いっぱいを目安にしておくと良いと思うぞい
夏祭りや花火大会を彩る、夏の風物詩の浴衣姿。
最近では観光地や日常のお洒落着として、浴衣を楽しむ人も増えているようじゃ。
夏の着物のイメージが強い浴衣じゃが、着る時期は明確には決まってはおらんのぅ〜。
明確な基準や決まりごとは無いのじゃが、一応「盛夏に着るもの」とされておるから、7月から8月いっぱいを目安にしておくと良いと思うぞい!
近年は温暖化で気温の高い日も増えているので、6月下旬から9月上旬までは浴衣を楽しむことも可能じゃ。
TPOに気を付けるんじゃ
ただし、浴衣は着物の中でも最もカジュアルな服装になるから、時と場所には気を付けたほうが良いかもしれんのぅ。
盛夏の時期であっても、結婚式や格式の高いホテルや食事場所では浴衣を着用出来ないのじゃ。
浴衣の種類や柄によっては、足袋を履いて、長襦袢を着て、名古屋帯などを締める着こなしで、ワンランク格調を上げることも出来る場合もあるがのう。
基本的には、浴衣はカジュアルに楽しむ範囲内で着用するようにせんといかんぞい。
浴衣の原型は平安時代の湯帷子(ゆかたびら)じゃ
せっかくなので、浴衣の歴史について触れておくぞい。浴衣の原型は平安時代の湯帷子(ゆかたびら)と言われておるぞい。
平安時代は貴族たちが蒸し風呂に入るときに、水蒸気で火傷をしないよう纏っていた麻の着衣が湯帷子じゃ。
鎌倉時代以降に湯船につかる習慣があらわれたため、安土桃山時代には、湯上りに着るようになり、「身拭(みぬぐい」とも呼ばれていたようじゃのう。やがて庶民も手軽にお風呂に入る習慣が出来た事で、木綿の浴衣は「湯上り着」として定着していったのじゃ。