ごあいさつ

平素は和わ高蔵寺店をご愛顧賜り誠にありがとうございます。
この度、人間国宝展と題し、染織の最高技術で仕上げた作品を和わにてご紹介出来る運びとなりました。
是非、貴重な作品を手に取って頂ける特別な機会になりますのでご来場賜りますようお願い申し上げます。

人間国宝展とは

人間国宝は、重要無形文化財保持者として各個認定された人物を指す通称です。
文化財の保存・活用と、国民の文化的向上を目的として1950年に制定された「文化財保護法」によって指定されます。
その項目は大きく分けて芸能・工芸技術の２種類に分かれており、きもの・帯は工芸技術における染織の部門にあたり、染織部門では故人も含め、今までに約五十名の職人が人間国宝認定を受けてきました。
その技を用いて作られた作品はまさに『宝』といえる特別なものです。

重要無形文化財とは

演劇、音楽、工芸技術その他の無形の文化的所産で歴史又は芸術上価値の高いもの（無形文化財）のうち、重要なものを文化財保護法に基づいて文部科学大臣が指定したものです。

染色の分野において、この「保持団体認定」は7団体が認定されています。その分野において高度な技術を要し、伝承意欲があり、後世に伝えていく必要な体制を整えているという、非常に貴重なものです。

和わ創業特別展
『人間国宝展』開催によせて

新しい生活様式が定着してきた現在、各きものの産地は新しいもの作りや制作発表の場が失われつつあります。

そんな中でも染織の世界をリードし続ける『人間国宝』。
その人間国宝が作り出した作品、また故人となってしまった人間国宝が残した作品や、重要無形文化財、そしてこれからの人間国宝となるかもしれない染織の世界を受け継ぐ方たちにもスポットを当てた特別展を開催させて頂きます。

最高の技術と認められた人間国宝の技やこころを継承する素晴らしい作品の数々をどうぞご覧になってください。