2022/07/13
6月18日(金)〜20日(日)
和わ豊明店
4月末、上田紬の産地長野県上田市へ訪れました。
上田城や千曲川、歴史ある町並みのはずれにある小岩井紬工房にて、小岩井カリナさんに会うことが出来ました。
小岩井さんから作品を拝見させていただく中で、ぜひとも「和わ豊明店のお客様にもこの素晴らしい紬を見ていただきたい」、「今や貴重となった手織りの上田紬を知って頂きたい」と強く思い、小岩井さんに提案したところ、快くお受けしていただくことが出来ました。
「素朴ででシンプル・だけどかっこいい本物」
上田紬の魅力を是非その目で、感じて下さい。
小岩井カリナさんとスタッフ一同お待ちしております。
上田紬は四百年ほど前、真田昌幸が上田城を築城した際に地場産業として推奨した真田織が始まりとされています。
上田の気候や風土が養蚕に適していたことで、江戸時代には日本三大紬の一つに数えられていました。
井原西鶴の浮世草子「日本永代蔵」に上田紬が登場していることからも当時の人気ぶりをうかがい知ることが出来ます。
上田紬の特徴はなんといってもまず丈夫なことで、
別名三裏紬とも呼ばれています。
「上田紬の表地一枚につき裏地を三枚取り替える程」とその丈夫さを例えられています。
上田紬が表現する基本的な柄行は「縞」と「格子」です。
シンプルなだけに奥深い柄行をとことん追求した飽きのこないデザインは江戸時代から変わることなく織り続けられています。
粋になりすぎない優しい縞やさりげなく日常で楽しむことの出来る格子柄。上田紬は、帯合わせでとことん自分らしさが表現できます。
縞や格子柄がもっともっと好きになってもらえる織物です。
粋な色合いが多かった昭和時代の着物の縞帖です。
懐かしさの中に新しさもある力強い柄が特徴です。
期間中、特別展示できる予定となっておりますので是非ご覧になってください。
小岩井紬工房は元々養蚕を営んでおりましたが、昭和28年より上田紬保存会に加盟し、上田紬の織元となりました。
最盛期はたくさんの織元が上田紬を織っていましたが、現在では織元は3軒のみとなりました。そして多くの工房が手織りから力織機へ移行する中、今でも手織りの物づくりを続けています。
織物は織機にかかるまでが8割仕事と言われている中で、小岩井紬工房では染織・整経の作業をする中で新しいアイディアや次の作品のイメージも浮かんでくるそうです。
染織や整経を経て織機にかかった糸を織り、上田紬が生まれます。
上田紬の特徴である「丈夫さ」の秘訣の一つがこの織機によるものだと言われています。
目の細かい糸使いでしっかりと織り込むことでその丈夫さと絹の優しい光沢が表現されています。
上田紬唯一の女性手織り職人、小岩井カリナさんが紬を織る姿は、伝統を守りながら新しい感性で新風を吹き込みます。
中学校の教科書にも掲載され、染織業界の中でいま注目するべき職人です。
長野県上田市出身。かつては養蚕業・現在は染織・整経・機織の全行程を行う小岩井工房に生まれる。
劇団前進座へ入座し東京国立劇場、京都南座にて公演。
退座後アイルランドへ短期留学。ヨーロッパを旅する中で日本の伝統文化の素晴らしさを感じ上田紬の道に入る。2016年伝統工芸士に認定。全国伝統的工芸品展など多数入選。
より多くの方に上田紬の良さを知って欲しいという思いで手織りを続けています。
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