和わ✕野蚕糸
＜産地応援プロジェクト＞

【特別企画】
野蚕糸木版染体験

今回は、野蚕糸の生地に実際の作品制作に使われる木版を使った木版染をご体験いただけます！
完成した作品はお持ち帰りいただけます。額に入れるとちょっとしたオリジナルインテリアに♪ぜひ皆様お気軽にご参加下さい。

50名様限定！
7月25日（木）17時までに必ずご予約ください！

【ご予約方法】
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②公式LINEアカウントからのご予約はコチラ

野蚕糸の誕生

■染色の源流、インドの地で育まれた、古くて新しい織物
染色作家、工芸作家、彫刻家でもある和田隆徳氏が、インドのバナーラスで織られているシルクサリーと亜細亜布に魅せられ、繭糸のルーツをたどる目的で、数年前よりインドを訪問。そこで原始の繭、貴重な絹、野蚕糸と出会います。12の州を回り、きものに適した糸として発見されたのが、最高級とされるタッサーシルクとムガサンシルク。それから6年の間、その糸が持つ魅力を最大限に出せる生地を作るため、現地の職人との機織りの研究を重ね、きもの巾の織り機（はた）を完成いたしました。

野蚕糸の種類

【ゴールデンシルク】
インドのアッサム地方にしか育たないムガ蚕のゴールデンシルクは神秘的な輝きを持つ最も魅力的な野生のシルクです。絹糸が多孔性で肌に優しく、感触に秀れ、家蚕シルクとの混織に最適のシルク素材です。

【ギッチャーシルク】
養蚕の蚕は桑の葉を食べるが、ギッチャーコクーンの蚕はケヤキ、栗、カシ、クヌギ、ブナ等の新芽を食べて育つ。アクの強い葉を食べると濃い繭になり、アクの弱い葉を食べて育った蚕は淡い繭を作ります。

【タッサーシルク】
インドにおいて、日本にたとえると西陣の最高級織物に匹敵します。天然の繭としては最高級であり、王族やマハラジャ(インドの上流階層)しか着ることのできなかったほどの絹織物です。

野蚕糸の品質と特徴

野蚕糸（ムガサンシルク）
インドのアッサム地方にのみ生息するヤママユガ科の絹糸虫がはく糸。淡い褐色繭をつくり、繰糸後は美しい黄金色になるので「ゴールデンシルク」「ゴールドムンガ」と呼ばれてきた。また、バナナや麦わらの灰汁を入れて煮繭して繰糸することから、全行程を現地のみで行うため生産量が限られています。

素朴さと「侘・寂」の風合いが良い
養蚕とちがい、野蚕は繭の大きさや色にばらつきがあり、繭を選る作業も労力のかかる仕事です。しかしそのばらつきこそが天然の素朴さを醸し出します。陶器でいえば、完成度の高い九谷焼や伊万里焼というよりも、志野焼や越前焼といった、日本人の「侘・寂（わびさび）」の感覚に似た風合いをもつ素朴な織物です。

美と健康〜UVカットと抗菌性に優れている
幼虫からサナギへ脱皮直後は、抵抗力が極度に弱いため、自然の作用で紫外線や外界からの細菌を防ぐ繭糸を作り出します。ましてやインドの強い日光を遮るために鍛えられた繭糸で織られた織物のUVカット効果は絶大なのです。

たくましい野蚕の優れた通気性と保温性は最高です
野蚕糸は、ふっくらとした真綿紬の風合いを持ち、通気性・保温性がすこぶる良い。それは野蚕の特徴、多孔性によるもので、厳しい自然に耐え抜くための進化の賜物なのです。

糸の強さは最強です
野山で育った野蚕糸は強く、自然の色のままで漂白もしていないので、幾度の染め替えも可能とします。